「コピーライターに勝てるか。」




私が独立した形態で
ビジネスに従事してはや10数年が経とうとしています。


今まで数多くのスキルを実践し、
学習、知識、経験として身に着けてきましたが、


一番力を入れて学んできた技術、


それは紛れもなく、
「コピーライティング」でした。


コピーライターはもてる!

コピーライターは年収5億も簡単に超えていく!

一流のコピーライターには誰一人として勝てる人はいない!

一流のコピーライターが世の中のすべてを取り仕切っている!

一流のコピーライターが世の中のすべてを変えている!

一流のコピーライターこそがこの世の中でもっとも賢い人物だ!



このようにコピーライターを推奨する文章は
自己啓発、どんなビジネス書を開いても
目に飛び込んでくるものでした。


10数年前にこれらコピーライターが書いた文章、
その真の意味を飲み込み、


実際に「ああ、そうだったのか!」と納得して、

改めてコピーの重要性を理解するのに、
そう長く、時間はかかりませんでした。


世の中の謎を知ってみたい。

こう思い、まず、私はフォトグラファーとして、
カメラ、写真の技術を用い、クリエイティブ業界に参入しました。


大体クリエイティブチームは、
雑誌であれば、編集長、コピーライター、デザイナー、フォトグラファー
この4人チームで活動するのですが、


チームを仕切っているのはもちろん編集長、
しっかり仕事をするのはデザイナー、フォトグラファー、


そしてコピーライターはチームの場をいつも盛り上げる。

こんな役回りでした。


まったく面白いことに、
常にこの4人チームでいつも周りをコントロールするのは
コピーライターで、デザイナー、フォトグラファーを弟子にして、


影で編集長の悪口を言ったりして
笑いを取るのはコピーライターの役割でした。



「なぜだかいつもほっとけない。」



そんな姿がコピーライターにあった。
それはコピーライターという職業が、


誰よりも知識に優れ、世の中を牛耳る感性を常に働かせ、
毎日活動しているからであるとその時、初めて感じたのです。



彼は本を読むことをやめず、そして記事を雑誌に投稿、
本を出版、ブログで発信。



そして周囲のクリエイティブチームを必ず成功の道へと
導いていったのです。



彼の周りにはいつも笑顔が溢れ、
幸せと富の渦中に存在する、中心的人物。




必ずこんなイメージでしたのです。



これこそが


「コピーライターこそが世界で一番賢く、有能な男だ。」
周囲を納得させる光景だったのです。


先輩である彼はいつも私にアドバイスをくれていました。


「しゅん!ビジネスで成功を収めるにはコピーライティングだぞ!」

「しゅん!毎日ちゃんとブログで記事を書いているか!?」

「しゅん!コピーライターはもてるぞ!お前もカメラなんか捨てて
早くコピーライターになれ!」

「しゅん!一番最強な仕事はコピーライターだぞ!」



こんな言葉を耳にタコが出来るくらい私に吹き込んでいたのです。



今でこそ、私も年収一億をうたう、
某大物プロデューサーとして業界を牛耳ることができていますが、


この彼が、この先輩であるコピーライターの彼が、
私に、コピーライターがいかに素晴らしい職業で
あるかを熱心に伝え、私を洗脳しなければ、


今の私は確実にここにいない、


そう確信してやまないです。




彼が交通事故で他界してはや5年、



私がビジネスで失敗を繰り返し、路頭に迷ったとき、
彼が出版してきた数十冊の自己啓発本とビジネス書に必ず立ち返る。


なぜだかわからないが、彼が書いた文章に必ず戻っていく。



そして必ず私を蘇らせてくれる。勇気づけてくれる。



死しても尚、人の心に残っている。




死しても尚、人の心を何度でも蘇らす事が出来る。




そうなのです。


そうなのです。



それが、コピーライターと言う職業なのです。









麻山工業株式会社



高尾瞬




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